香水の分類

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香料による分類

  ひとつの香水には平均して50〜200種類もの香料が含まれている。
  更に、それらの香料はまた何百という香りを構成する成分からなっている。
  莫大な種類の成分が複雑に組み合わされることで香りが出来上がるため、
  その成り立ちの面から見ると、似た香りはないといえる。

  • 天然香料
    • 植物性香料: 花、葉、果実、樹皮、根などを原料にする。
    • 動物性香料: 動物の生殖腺分泌物等から。
    • シベット、アンバーグリス、カストリウム、ジャコウネズミの五種が知られており、シベットのみエチオピア産の天然香料が使われることがある。それ以外は、現在ではほぼ合成へ移行している。
  • 合成香料
    • 合成香料: 自然界の香りの成分を分析し、同じ構造の化合物を原料から化学的に合成する。あるいは天然には無いものを合成する
    • 単離香料: 天然の香料から成分を部分的に分離させる。

香調による分類

  香水はその香りのタイプ(香調)によっていくつかに分類される。
  複数の香調を組み合わせて作られた香水も多い。

  • シトラス: 主にレモンやライムの香りでオー・デ・コロンに多い。
  • フローラル: バラ、ジャスミン、スズランなどの花の香り。
  • アルデヒド:合成香料類の総称。フローラル系の濃厚な香りを指す。
  • シプレ: ベルガモット、オークモスを基調とした香り。
  • フゼア: ラベンダー、ゼラニウムを基調とした香り。多くが男性用。
  • オリエンタル: バニラ、没薬(ミルラ)や乳香等の樹脂系を基調とした香り。
  • アニマリック: ムスク、霊猫香等を基調にした香り。
  • ウッディ: 白檀、パチュリなど香木を基調とした香り。男性向けに多い。
  • オゾン: マリンノート・アクアノートとも言われる90年代に登場したキャローンと呼ばれる完全な合成香料により実現した自然界には実在しない全く新しいノート。海やスイカ、干している洗濯物などをイメージさせる透明感のある瑞々しい香り。主に男性向けだが、最近はユニセックスの香水にも多く使われる。

濃度による分類

  • パルファン(狭義の「香水」英語読みだとパヒューム)
    濃度15-20%、アルコール75-80%、蒸留水0-5%、持続時間およそ5-7時間
  • オードパルファン(ブランドによりパルファンドトワレとも言う)
    濃度10-15%、アルコール80%、蒸留水5-10%、持続時間およそ5時間
  • オードトワレ
    濃度5-10%、アルコール80%、蒸留水14-15%、持続時間およそ3-4時間
  • オーデコロン
    濃度2-5%、アルコール90%以上、蒸留水5%-10%、持続時間およそ1-2時間
  • 練り香水
    濃度による分類とは言いがたいが、パルファンやコロンと同様に香料の種類を示す。液体ではなく、蜜蝋などに香を混ぜた固形物であるのが大きな特徴
                   使用者の性別による分類

  大きく男性用と女性用に別れるが、共用(ユニセックス)の商品も多い。
  異性向けの香水を身につけることも、現代では決してタブーとはされない。

  ただ、この感覚は国によって異なる傾向がある。
  例えば、現代の日本では比較的タブー意識が薄いが、アメリカ合衆国では
  特に男性が女性用香水をつけるとゲイと受け取られるケースがある。
  その一方で、イギリスでは老舗であるヤードリーやクリード、フローリス、
  ペンハリゴンズなどが男性が付けるためのフローラルノートを発表している。

  日本ではユニセックスのものが比較的良く売れる傾向があるが、
  フランスでは男性用か女性用にきっちり分けられ、共用を謳ったものは
  ほとんど発表されていない。

  また、フランスやイタリアではトップノート〜ミドルノート〜ラストノートと変化が
  明確なものが好まれるが、アメリカ合衆国では逆にほとんど変化のしないものが
  好まれる傾向にある。




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